アクセシビリティセミナー プログラム

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1日目:「情報バリアフリーの実際」 (2004年6月12日)

13:00〜
「パソコン無しでは…」
松山の盲学校に就職してから15年になる。就職と同時に、私には二つの大きな変化があった。一つ目は、松山へ住むようになったこと。岡山県で生まれ、関東地方で勉強し、松山に落ち着くこととなった。二つ目は、パソコンを使い始めたこと。新規採用教員に架せられたレポート提出のため、先輩たちから勧められてパソコンを購入し、手取り足取りの教えを受けながら、徐々に使えるようになってきた。もしも、勤め先が松山盲学校でなかったら、就職と同時にパソコンを使い始めていたかどうか…。現在の私の生活は、公的にも私的にも、パソコン無しでは考えられない。私がどれほどパソコンに依存した生活をしているか、その一部をご披露したい。また、利用していて不便に感じるところもお知らせしたい。
平子 浩 氏
愛媛県立松山盲学校教師。愛媛県視覚障害者協会スポーツ部長、四国地区視覚障害者スポーツ連盟協議会会長、日本盲人会連合スポーツ協議会事務局、日本視覚障害者卓球連盟副会長。

「高位頚髄損傷者に対するインターネット環境導入を通して」
高位頚髄損傷という重度の障害をもった方に対し、インターネット環境導入というアプローチを行った。その中で、作業療  法士として、何をすべきか、について考察する機会を得たのでここに発表する。
佐々木 晋也 氏
伊予病院リハビリテーション部作業療法科 作業療法士

「高齢者・障害者とITの結びつき」
・高齢者のIT活用状況をご紹介し、高齢者がパソコンを使用する上での障害を整理しご説明。(高齢者もいずれは障害者状態になることに言及)・上記障害を認識した上で、高齢者に易しく、わかり易く指導できるシニアのアドバイススキルを審査・認定する試験「シニアITアドバイザ(サイタ)」を始めた思い、ねらい、現況をご紹介。・サイタに取り組まれている障害者・高齢者のご紹介・サイタの合格者による障害者支援。・ITをうまく活用すれば様々なハンディキャップ(年齢や性別、場所、身体的な障害等)の克服可能。
花房 孝典 氏
(株)富士通ラーニングメディア オープンカレッジ事業部 専任部長

15:30〜16:30
「IT(情報技術)が変える障害のある人の生き方」
ITは障害のある人の能力を高め,インターネット上に広がる世界は障害のある人に新たな活動の場を提供している。同時に,障害は活動や参加の制限であり誰もが経過するものという考え方が広がってきている。この2つの大きな変化が「障害があるから・・・」という障害観を「障害があっても・・・」というそれに転換する大きな力となりつつある。
中邑 賢龍(なかむらけんりゅう)氏
香川大学教育学部助教授

2日目:「情報バリアフリーの可能性」 (2004年6月13日)

10:00〜11:30
「高齢者・障害者等配慮設計指針(やさしいJIS)の紹介」〜富士通における取り組み事例を交えて〜
パソコン等の情報機器やサービスを高齢者・障害者にも使いやすくするための日本工業規格(JIS)が本年5月20日と6月20日に公示される。公示後は機器やサービス、自治体等のホームページの改良が期待される。今回は背景、概要、およびそれが我々の生活にどのように関わってくるかを紹介する。加えて、富士通におけるユニバーサルデザインに対する取り組みとして、携帯電話「らくらくホン」やホームページチェックツール「WebInspector」などについても紹介する。
飯塚 潤一 氏
富士通株式会社 ユビキタスクライアント事業部 PC開発部 担当課長。 (財)日本規格協会、(社)電子情報技術産業協会、オープンアーキテクチャ推進協議会 (OADG)等の委員・主査を務める。

12:30〜
「アクセシビリティ対応とユーザー評価」
ウェブアクセシビリティの本質は、障害者・高齢者ユーザーがきちんと利用できるウェブサイトづくり。 本来、ユーザーの視点が欠かせません。しかし、現状では、本当にこうした人々が参画して作られたウェブサイトは稀だと思います。ではそうした「アクセシブルなウェブサイト」を障害者・高齢者が評価したらどうなるか?最近、アライド・ブレインズが手がけた開発例を材料に「本当のアクセシビリティとは何か」を考えてみたいと思います。
内田 斉 氏
アライド・ブレインズ株式会社 代表取締役

「地方における高齢者、障害者のITライフ」
パソコンを通して地方に生きる高齢者、障害者と関わってきました。そこにはe-japan戦略とはほど遠い現実がありました。何億円とかけてブロードバンド化しても、IT人口が増えないのはなぜか。IT講習、パソボラ、ホームページ診断を通して感じたことから、情報バリアフリーの可能性を考えます。
高市 瑞穂(主催者)
四国アクセシビリティセンター代表、福祉情報技術コーディネーター2級、愛媛県認定パソコンボランティア

15:30〜16:30
「明日から始めるWebアクセシビリティ」
2日間の総まとめとして、ホームページの制作現場ですぐに実践できるようなノウハウや情報を提供。 ホームページでアクセシビリティを確保していく上でのポイントを事例を交えて解説するほか、 アクセシビリティに配慮したホームページ制作に役立つWebサイトや書籍などをご紹介します。
植木 真 氏
ソシオメディア株式会社アクセシビリティ事業部シニアマネージャー。財団法人日本規格協会 情報技術分野共通及びソフトウェア製品のアクセシビリティの向上に関する標準化調査研究委員会 委員。

参加申し込み方法

メール、FAX、ハガキのいずれかの方法でお申し込み下さい。後ほどご招待券をお送りします。
お名前、ご住所、連絡先(電話、メールなど)。必ずご希望日をお書きください。
申し込み多数の場合は抽選になりますのでご了解下さい。
メール:ac@nagaya.gr.jp
FAX:089-956-8396
ハガキ:〒791-1113松山市森松町467-8-802四国AC 高市まで

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