第2回アクセシビリティセミナー
プログラム

第2回アクセシビリティセミナー > 第2回セミナープログラム

1日目:「Webサイト運営とアクセシビリティ」 (2005年7月29日)

「地方自治体サイトにおけるWebアクセシビリティ」
 四国アクセシビリティセンター 代表 高市 瑞穂

市町村合併の際にリニューアルした自治体サイト。昨年のJIS制定を踏まえ、Webアクセシビリティに配慮したつもりが、実際はこんなことに・・・。実際のモニターテストの結果を踏まえ、特に愛媛県などの地方自治体サイトにおけるWebアクセシビリティについて考えます。


「まだまだ利用しにくいものなのです」
 特定非営利活動法人えひめ障害者ヘルパーセンター 理事長 金村 厚司 氏

私にとってプライベートでも仕事でもパソコンがない日常は考えられない。パソコンが社会に広がってきたころ、「デジタルデバイド」とか言って、パソコン使用者と非使用者との間で情報量の格差が問題となったと思う。現在では、パソコン使用者の中において、この「デジタルデバイド」が注目されているのではないか?その最大の実例が障害者と健常者との格差である。ノーマライゼーション社会の実現が叫ばれて久しいが、現代の情報社会の中心とも言えるネットこそ、その最大の「デジタルデバイド」のシンボルとも言っていい。とりわけ公共性を重んじる行政のホームページにおいてさえ、実情はお寒い環境といってもいいのである。


「富士通のユニバーサルデザインへの取り組み 〜ウェブサイトを中心として〜」
 富士通株式会社 ユビキタスクライアント事業部 プロジェクト課長 飯塚 潤一 氏

富士通では、「ヒューマン センタード デザイン(Human Centered Design:人間中心設計)」をデザインポリシーとし、製品やサービスの開発をおこなっている。ウェブサイトについても、高齢者や身体に障害のある方を含むさまざまな方が利用しやくなるようにアクセシビリティに配慮している。当日は、ガイドライン「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」や診断ツール「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」などを含め、当社の考え方や取り組み事例を紹介する。


「Webアクセシビリティ・ワークショップ」
 四国アクセシビリティセンター 代表 高市 瑞穂

情報弱者と呼ばれる障害者、高齢者といった方の、サイト利用の実際を体験するワークショップです。音声ソフトはどのようにサイトを読み上げるか、弱視者はどこで困っているかなどを実際に体験できます。アクセシビリティチェッカーも体験できます。


「サイト運営者が知っておくべきWebアクセシビリティ最新動向」
 株式会社インフォアクシア 代表取締役社長 植木 真 氏

WebコンテンツのJIS X 8341-3(「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス−第三部:ウェブコンテンツ」)が制定されてから、ちょうど1年が経過しました。このJIS制定により、都道府県などの自治体や民間企業のWebサイトには、明らかに変化が見られ始めています。この講演では、さまざまなサイトの事例を紹介しながら、Webサイトの運営者が最低限知っておくべきアクセシビリティの考え方と最新動向を解説します。

2日目:「ホームページ制作とアクセシビリティ」 (2005年7月30日)

「障害者のWebサイト使用の実際-パソボラからわかったこと」
 四国アクセシビリティセンター 代表 高市 瑞穂

パソコンボランティア中に遭遇した、さまざまな困難・・・黒白反転すると読めない、キーボードでは前のページに戻れない、JAVAから抜けられない、音声だと理解できない・・・など。それらの困難は、いずれ私達も経験することなのです。

「視覚障害者へのWebアクセシビリティ」
 愛媛県立松山盲学校 氏間 和仁 氏

W3CのWAIの提言を元に、特に視覚障害者へのアクセシビリティを考慮したマーキングについて実験を交えながら考えていきます。

「日本アイ・ビー・エムのアクセシビリティへの取り組み」
 日本アイ・ビー・エム アクセシビリティ・センター AP 課長 飯塚 慎司 氏

IBM アクセシビリティ・センターは、情報アクセシビリティの実現を通じて、『企業の社会的責任経営』の一翼を担うことを目標にしています。活動の範囲は広く、普及のための啓発活動、標準化活動への参加、アクセシビリティ技術の研究・開発、アクセシビリティ関連製品やサービスの製品化、お客様のアクセシビリティ活動の支援などを行っています。本セミナーでは、特にウェブアクセシビリティに関して行っている活動を中心にお話しする予定です。

「これからのサイト制作に必要不可欠、アクセシビリティ、SEO、Webスタンダード」
 株式会社インフォアクシア 代表取締役社長 植木 真 氏

JIS X 8341-3制定後、アクセシビリティに対応する都道府県などの自治体や民間企業のWebサイトが増えてきています。それに伴い、コンテンツ制作者に求められるものも、少しずつ変化してきているようです。また、アクセシビリティ以外にも、たとえば、SEO(検索エンジン最適化)、Webスタンダード(Web標準への準拠)といった考え方も今後の制作者には必要不可欠です。これらの3つのキーワードは、一見どれも別々のもののように見えますが、実は共通項が少なくありません。この講演では、制作者を対象にして、アクセシビリティを切り口にしながら、SEOやWebスタンダードにも通じるサイト制作のツボを解説します。

「ホームページビルダーでのアクセシビリティ」
 四国アクセシビリティセンター 代表 高市 瑞穂

日本IBM社の「ホームページビルダー(以下、ビルダー)」は、HTMLを理解しなくてもタグを打てなくても、ワード感覚でホームページが出来てしまう手軽さから、Webツール売り上げでも4年連続第1位(BCN調査:1999年10月〜2003年9月)を獲得するなど、多くのユーザーを持ち、教育現場や行政機関にも広く活用されています。ビルダーのもうひとつの優れた点は、Webアクセシビリティに配慮したホームページが作れることであり、アクセシビリティチェックもできることなのですが、これらの機能について知っているユーザー、インストラクターが少ないために、アクセシビリティが実現できていないサイトが多いのです。今回は実際にビルダーを操作し、アクセシビリティを実現するための注意点などを解説します。

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